長野県松本市の山林で、キノコ採りに出かけたまま行方不明となっていた82歳の男性が、一夜明け、無事に救助されました。県内では10月に入りキノコ採りによる遭難が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。
松本市の病院に降り立った県警ヘリ。搬送されたのは、キノコ採りで遭難した男性です。
警察によりますと、松本市波田の山林では、市内の82歳の男性が、10月6日、1人でキノコ採りに出かけたまま家に帰らず、行方が分からなくなっていました。
家族からの通報を受け10月7日朝から警察が捜索し、午前9時過ぎに林道で男性の軽トラックを発見。その後、本人も見つかり、県警ヘリで救助して病院に搬送しました。
男性は、肋骨の骨を折るなどの大けがだということです。
県内では、10月に入りキノコ採りによる遭難が6件発生し、2人が死亡しています。
遭難した全員が70代以上で、滑落が3件、道迷いが1件、クマに襲われたケースも1件ありました。
警察は、キノコ採りは、整備されていない場所を歩き、滑落や道迷いのリスクが高くなるとして「単独で入山しない」「家族に行き先を伝える」「携帯電話やヘルメットを携行する」ことなどを呼びかけています。