宮城県栗原市でクマに襲われたとみられる女性が死亡し、一緒にキノコ採りに行っていた別の女性の行方が分からなくなってから、10月7日で5日目です。捜索が続けられていますが、手掛かりにつながるものもまだ見つかっていません。

記者リポート
「女性が行方不明になってから5日目となった7日も、朝からパトカーなどで捜索が続けられています」

この捜索は、10月3日午後4時ごろ、栗原市の山林でキノコ採りに出かけた栗原市栗駒岩ケ崎の自営業・志水春江さん(75)がクマに襲われたとみられ血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡が確認。一緒にキノコ採りをしていたとみられる別の70代女性が、行方不明となっている事態を受けて行われているものです。

発生から5日目となった7日もドローンなどを使って捜索が続けられていますが、午後5時時点で、まだ手がかりとなるものも見つかっていないということです。

一方、6日も現場近くには山菜採りに訪れる人がいて、さらなる人身被害も懸念されますが、国有林と私有林が混在しているエリアのため、市がとれる対応には限りがあるといいます。

栗原市林業畜産課 菅原功課長
「行政で入山規制はできないと考えております。入山する際にはクマ鈴やラジオを携帯し、なるべく多くの人数で大きな声で話しながら入られるように、クマに遭遇しないように気をつけていただきたいと思います」

一方、白石市福岡蔵本の住宅では…。

記者リポート
「住宅の敷地内にある柿の木に登ったクマは、柿を食べていたということです」

6日午後5時ごろと、7日午前5時ごろ、体長1.5メートルほどのクマが柿を食べているのが目撃されました。住人にけがはありませんでした。

住人
「まさかって気持ちですね。また来るんじゃないかって」

県警には、この住宅を含めて6日夕方から7日午後5時までに、県内の広い範囲で合わせて25件以上、クマ目撃情報が寄せられています。

今年はブナの実が大凶作と予測されていて、冬眠前に栄養を蓄えようとするクマが餌を求めて行動範囲を広げる可能性があり、自治体などは柿の実などの収穫を済ませるよう呼びかけています。

県は10月末までクマ出没警報を延長し、一層の警戒を呼び掛けています。

仙台放送
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