ビール、飲料大手の「アサヒグループホールディングス」のサイバー攻撃によるシステム障害のニュースです。
アサヒの商品を仕入れて、酒店やスーパーなどに納品する県内の卸売りの現状を取材しました。
アサヒの主力商品のスーパードライ以外の商品に影響が出つつあるようです。
酒類を中心に酒店やスーパーなどに卸売を行う鹿児島市南栄の南九州酒販です。
南九州酒販 業務課・木村康二課長
「こちらが今のスーパードライの在庫」
ビールを中心にアサヒグループの飲料を約250種類取り扱っています。
南九州酒販では、アサヒグループホールディングスでシステム障害が発生した9月29日から2日間はアサヒのすべての商品が発注できませんでした。
木村課長
「得意先から『商品を供給できるか』という問い合わせはたくさん入っている。10月1日には『スーパードライに関しては発注ができる』と連絡がきて、スーパードライは潤沢に在庫がある」
出荷が再開されたスーパードライの缶や瓶、業務用の樽、いずれも通常と同じくらいの在庫は確保できているということです。
一方で、スーパードライ以外の商品については
木村課長
「現在スーパードライ以外は発注できない状態が続いていて、一部の商品に関しては在庫が少なくなっていて、欠品も発生している。きのう夕方に『16アイテムを出荷再開する』と連絡がきた。入荷日はまったく未定」
さらに、商品が発注できてもこんな影響があるそうです。
木村課長
「通常はオンラインで発注をするが、アサヒビールがパソコンも使えないということで、手書き・電話での注文や、発注書を写メを撮って携帯に送るというような発注をしている」
南九州酒販の取引先の中にはアサヒ以外のビールを求める声もあるそうですが、木村課長は冷静な対応を呼びかけます。
木村課長
Q.他社のビールに変える動きはある?
「実際にそれは起きている。他のビール大手3社も業務用の商品を中心に『出荷調整をする』と言ってきている。アサヒビールとしても出荷が再開できるように頑張っていると聞いているので、冷静な対応をしてもらえたら」