国土交通省は日本エアコミューターに対し、直ちに整備をしなければ航空機を運航してはならない機体の不具合について、「整備を先延ばししていた」などとして業務改善勧告を出しました。
日本エアコミューターによりますと、航空機の異音などの異常が発生した場合、「修理が必須」か、「次回の点検時に修理」か、「経過観察とする」の3パターンに振り分けられます。
2018年以降、「経過観察」と判断した2288件に、「修理が必須」が7件、「次回の点検時に修理」が205件含まれていたと今回、国土交通省から指摘されたということです。
「修理が必須」とされた事例のうち、最長で460日以上も修理されずに運航していました。国交省は再発防止策を10月28日までに報告するよう指示しました。
これを受けて、日本エアコミューターは整備の仕組みの再構築や職員の再教育などを盛り込んだ再発防止策に取り組むとしています。