富山生まれの新たなウイスキーの魅力を伝えようと、砺波市の若鶴酒造の代表と富山市のウイスキー専門店の店主が、先週都内で商品発表会を開きました。
富山生まれの新たなウイスキー「エピソードゼロ」はウッディーな味わいを楽しめるタイプと甘くフルーティーな味わいの2種類です。
砺波市の若鶴酒造5代目稲垣貴彦さんと富山市のウイスキー専門店モルトヤマ店主の下野孔明さんが立ち上げたT&T TOYAMAが発売するもので、都内でお披露目されました。
*モルトヤマ店主 T&T TOYAMA 下野孔明さん
「商品の名前はエピソードゼロ2種類、江井ヶ嶋酒造と御岳蒸留所の2021年に蒸留されたものをリリースさせていただく運びとなりました」
T&Tは、蒸留所から購入したウイスキーの原酒を南砺市井波の熟成庫で独自に熟成し販売するボトラーズと呼ばれる事業を展開。
大手メーカーが販売する一般的なウイスキーに対し、違った環境で熟成し魅力的な味わいに仕上げることでウイスキーマニアを虜にする戦略です。
*若鶴酒造5代目 T&T TOYAMA 稲垣貴彦さん
「オフィシャルは何百万ケース単位で同じ商品が世界各地に一様に流通するのに対して、ボトラーズは樽単位。同じのウイスキーは世界に200本しかないと言える。高付加価値の商品をウイスキーマニアに対して供給しているのがボトラーズ」
新商品のエピソードゼロは、ウッディーな味わいを楽しめるタイプのものは兵庫の江井ヶ島蒸留所、甘くフルーティーなタイプには鹿児島の御岳蒸留所が蒸留した原酒が 使われています。
ジャパニーズウイスキーのボトラーズ商品は日本初とあって、早速海外の輸入業者からも注目を集めていました。
*台湾の輸入業者
「日本のウイスキー蒸留所は多いが、台湾の人は自分が好みの物を選ぶことができる。みんなリリースされ台湾に届くのを待っている」
*若鶴酒造5代目 T&T TOYAMA 稲垣貴彦さん
「ボトラーズがウイスキー産業を支える1つのパーツになれればと思っていますし、富山で熟成したウイスキーが世界に出ていくということで富山の方にも富山で育ったウイスキーを楽しんでいただきたい」
エピソードゼロは今月17日に発売され、飲食店やバーなどで楽しめるということです。