食のスペシャリストを育てます。
南九州大学の学生が、宮崎市の企業とエノキを使ったレトルトカレーを共同開発することになりました。
来年年明けの商品の完成を目指し、大学生が原材料について学びました。
南九州大学の学生とレトルトカレーを開発するのは、宮崎市高岡町の加藤えのきです。
これは南九州大学食品開発科学科の授業として行われます。
加藤えのきは年間およそ6400トンのエノキを生産していて、エノキを原料に企業と学生が共同でレトルトカレーを作ることで、学生が生産・販売・ブランディングの知識を深めて食のスペシャリストを育成することが目的です。
(オカファーエニス豪アナウンサー)
「こちらはエノキを培養する施設です。学生たちは普段入ることができないこうした場所の見学を通して、学びを深めるということです」
(担当者の説明)
「0.1度の違いがエノキの育成に影響をたくさん与えるので、毎日入れ替えをする」
授業は来年年明けまで15回、初回の7日は学生35人が工場を見学し、温度や湿度を厳しく管理していることなどを学びました。
(参加した学生は)
「自分たちがいつも食べているエノキがこうやってできているんだなと良く感じられた工場見学だった」
(参加した学生は)
「しゃきしゃき触感。加藤えのきの良さを十分引き出せるような商品が作れたらいい」
(加藤えのき 広報担当 岡元百合子さん)
「地元の企業が学びの場を提供することで、リアルな製造現場を見ていただけると思う。自分たちが使うエノキがどのようにできているのかを見ていただいたうえで、製品開発に役立てていただければ」
学生はグループに分かれ、エノキのパウダーを使ってレトルトカレーを作ります。
試作を繰り返し、年明けの成果発表会に臨み、最も優秀だったグループのカレーは来年3月ごろ学内で販売される予定です。