新たな執行部の体制を発足させた自民党の高市総裁。

先ほど連立を組む公明党と会談しました。
25年を超えて最も安定した連立といわれた自公にひびが入るのでしょうか。

自民党の総裁選で敗北した小泉農水相。

7日の閣議後の会見では「高市新総裁に農水相続投の希望は伝えたか」との質問があり、小泉農水相は「こちらから希望を伝えることなんてありません。そんな僭越(せんえつ)なことはいたしません」と答えました。

その小泉氏の処遇は、高市新総裁に委ねられています。

自民党・高市早苗新総裁:
今の暮らし、未来への不安をなんとか希望と夢に変えていきたい。

7日、自民党の高市新総裁が役員人事を行い、“チーム高市”が正式に始動しました。

副総裁に任命された麻生氏は表情を変えず、「新しい高市新総裁の下、挙党一致。自民再生のために頑張ってまいりたい」と述べました。

そして、党のナンバー2の幹事長には、“麻生派”の鈴木俊一前総務会長を起用しました。

党四役のうち半分は“麻生派”で、高市流人事は麻生氏の意向が色濃く反映されたものでした。

立憲民主党・野田佳彦代表:
こんなに麻生カラーが強い人事なのかと。古い自民党の復活としか思いようがない。

執行部を固めた高市氏の最初のハードルとなるのが連立の問題です。

7日午後3時ごろ、執行部は国会内で連立パートナーの公明党幹部と会談しました。

笑みを見せる高市氏に比べて、斉藤代表をはじめ公明党執行部の表情はどこか硬いように見えます。

公明党は会談に先立ち、“不記載問題のけじめ”などの懸念点を伝えていて、連立離脱の可能性も示唆していました。

しかし、高市氏は自民党の役員人事で“旧安倍派の不記載議員”萩生田氏を幹事長代行に任命し、公明党の要望を無視した形となったのです。

非公開の会談ではどのような話がされたのでしょうか。

公明党・斉藤鉄夫代表:
1点は政治とカネの問題。2点目は靖国(やすくに)をはじめとする歴史認識について。3点目は過度な外国人排斥の問題について。一番時間を費やしたのは政治とカネの問題。

これを受け午後5時半ごろ、高市氏も取材に応じました。

自民党・高市早苗新総裁:
3点話がありまして、2点については気持ちが共有できた。1点については少しまだ時間がかかる話。内容は申し上げられないが、それについて改めて協議する。

公明党との連立に隙間風が吹く中、新たに模索するのが国民民主党との連携です。

高市氏は、5日に玉木代表と極秘に会談し、6日は麻生氏が榛葉幹事長と会談しました。

“チーム高市”が手を組むのはどの党になるのか。
注目の国会は来週にも始まる見通しです。