自民党は高市総裁の下、党役員を正式決定し新体制が発足しました。
高市総裁は7日午後、高市総裁の就任に懸念を示している公明党との会談を行いました。
高市総裁:
今の暮らし、そして未来への不安をなんとか希望と夢に変えていきたい。
午前に行われた自民党の総務会では、高市総裁の挨拶の後、党の「四役」と呼ばれる幹部人事が正式に決まり、要となる幹事長に麻生派の鈴木俊一氏、総務会長に同じく麻生派の有村治子氏、選挙対策委員長に総裁選で高市氏の推薦人代表を務めた古屋圭司氏が就任しました。
また、政務調査会長には高市氏と総裁選挙を争った小林鷹之氏が起用されました。
副総裁には、麻生派を率いる麻生太郎元首相が就任し、総裁選で高市氏の支援に回った麻生派の重用が目立つ人事となりました。
鈴木俊一新幹事長:
党内の融和というものも大切であると思っておりますので、みんなが心を一つにして国民の皆さま方の信頼に応えていきたい。
小林鷹之新政調会長:
目の前の物価高、そして関税から国民の皆さんの暮らしと雇用を何が何でも守り抜いていく。
高市総裁ら新執行部は午後3時から、公明党の斉藤代表らと約90分間にわたり会談しました。
関係者によりますと、公明党は保守的な政治姿勢で知られる高市総裁の対応次第では、「連立離脱も辞さない」と態度を硬化させています。
公明党・斉藤代表:
懸念を3点申し上げました。1点目は政治とカネの問題。2点目が靖国をはじめとする歴史認識。3点目が過度な外国人排斥の問題。時間を費やしたのは政治とカネの問題。
高市総裁:
2点については十分にご理解いただき、考え方を共有したということです。残る1点については課題が残りました。まだ話し合いをしなければなりません。
斉藤代表は、政治とカネの問題について、引き続き協議していく考えを強調しました。