人体に有害な有機フッ素化合物PFASが沖縄県内の河川などから検出されている問題で、市民団体が米軍基地への立ち入り調査などを求めて、公害調停を審査することがわかりました。
那覇市や宜野湾市など7つの市町村に水道水を供給している北谷浄水場の取水源では、人体に有害な有機フッ素化合物PFASが2016年から検出されています。
宜野湾ちゅら水会などの市民団体は、米軍基地への立ち入り調査やPFASの除去費用を国が負担することなどを求め、外務省や防衛省を相手取り県の公害審査会に調停を申し立てるとしています。
一方、公害審査会は防衛施設に関する公害は取り扱わないと規定されていて、仮に申請をしてもこの規定に抵触する可能性もあります。
宜野湾ちゅら水会 町田直美代表:
調停の一番のポイントは、調停の相手方が防衛の関係であれば認められないということ。認められないということは基地の公害なんだと国が認めたことになります。汚染の原因はどこかはっきりさせる第一歩です
市民団体は10月末までに申請書を提出するとしています。