米沢市の市街地で目撃されたクマについて、当初、親子とみられる2頭とされていたが、市は「1頭だった」と断定し箱わなにかかった1頭を駆除した。

6日、米沢市丸の内の住宅街に出没したクマをめぐっては、目撃情報などから親子のクマ2頭がやぶの中に居座っているとみられていた。

1頭は“箱わな”にかかった一方で、もう1頭は姿を見せず、7日午前6時から再び捜索した。
しかし爆竹を使っても反応はなく、市は「クマはもともと1頭だけだった」と断定した。

6日に箱わなにかかったクマは体長約1メートル50センチの成獣で、7日午前9時前、現場から運び出された後、駆除された。

(米沢市・近藤洋介市長)
「相当大型のクマ。街の中心部で活動していた形跡もある。山に返しても再び戻ってくる可能性が極めて高いということで処分することにした」

近藤洋介市長は6日「緊急銃猟」を許可、しかしクマが箱わなにかかったため発砲はしなかった。
許可した理由について近藤市長は、「クマの後ろにやぶがあり家屋の2階から発砲できる環境で安全の確保ができた」と説明したうえで、「判断の難しさを感じた」と話した。

(米沢市・近藤洋介市長)
「現実には必ずしもこういう場所とは限らない。果たしてそういう時に判断が下せるか、課題も大きい」

環境省によると、自治体が緊急銃猟の許可を出したのは、9月20日の鶴岡市に次いで2例目とみられる。

さくらんぼテレビ
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