キノコ採りが盛んな時期だが、お隣の宮城ではキノコ採りのグループがクマに襲われ死者・行方不明者も出ている。クマや遭難に対し、どのような対策が必要なのかまとめた。

10月3日、宮城・栗原市の山中でキノコ採りをしていた女性2人がクマに襲われ、1人が死亡、1人が行方不明になった。

2025年は県内でもクマの目撃件数が1000件を超えるなど、活動が活発になっている。

(県警山岳救助隊・氏家泰彦隊長)
「山形県内ではすでに6人がクマによる人身被害・けがをしているし、隣県では実際に亡くなっている人もいる。ことしはクマの動きが活発になってると感じられるので要注意」

出会ってしまったら命の危険もあるクマとの遭遇を避けるため最も重要なことは、「山にいる間は音を出し続けること」だという。

(県警山岳救助隊・氏家泰彦隊長)
「クマと鉢合わせをしないために、クマ鈴をつけて音を出しながら歩く。また見通しが悪いときに笛を吹いてクマ除けをするのも大事ですし、ラジオを流すのも大事。クマとの遭遇を避ける工夫がとても大事」

山でのもう1つの大きな危険が、道に迷うなどの「遭難」。
遭難を防ぐために一番大事なことは、携帯電話など緊急連絡手段を肌身離さず持つことだという。

(県警山岳救助隊・氏家泰彦隊長)
「携帯電話を必ず持って山に入ってほしい。携帯電話を山で落とすと困るからという理由で、車に置いて山に入る人も多くいる。携帯電話は具合が悪くなったり足をくじいたり、何かあった時の連絡手段になる」

そして、マツタケなどが特にそうだが、「生えている場所を人に知られたくない」との思いから、マツタケ採りの行き先を家族にも伝えず出かけてしまうと、最悪の場合、捜索の遅れにつながってしまうという。

(県警山岳救助隊・氏家泰彦隊長)
「どこの山に入ったのかわからないという状態で捜索隊が探すのは、非常に困難ですので、何かあった時のためにこの辺に入る・何時くらいに帰るとわかっていると探す人、救助する側としては探しやすくなりますので、ぜひ家族に行き先を告げてほしい」

キノコ採りは楽しいが、クマや遭難など大きなリスクが伴う行動であることも忘れてはいけない。

さくらんぼテレビ
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