交差点で、エンジンを大音量でふかすバイクの集団。
これは、東京オリンピック選手村跡地に誕生した「晴海フラッグ」で撮影された映像です。
現場へ行ってみると、まだできて間もないマンション群が並び、多くのファミリー層が暮らしています。
映像を撮影した住民の男性に話を聞くと、窓を閉めていても部屋に響き渡る騒音に頭を悩ませているといいます。
映像を撮影した住民:
午後11時、午前0時と寝る時間にけたたましい音で子供も寝つけない。寝ていても音がうるさくて起きてくるようなことがあるので。
音の大きさを夜間に交差点で測定してみると、80デシベル以上の音が出ていました。
80デシベルとは、地下鉄の車内にいる時に感じる音と同程度で、会話するにも大声でなければ聞こえないくらいの音になります。
警察も事態を把握していて、深夜の通報も多いことからパトカーでの巡回を強化しているといいますが、一体なぜ多くのバイクがこの場所を通るのでしょうか。
マンション前の通りを抜け、次から次にやってきたバイクの集団が向かったのはコンビニエンスストアの駐車場です。
その中の1人に、ここに集まる理由を聞いてみると「みんな仕事終わって、ここに集まって今から移動するっていう。みんなの住んでるエリアで考えると、ここのコンビニならガソリンスタンドもあるから、ガソリン入れて行こうかと」と、ツーリング仲間との集合場所に使っているといいます。
周辺住民からバイクの音がうるさいとの意見が出ていることについては、「バイク乗りをダメだみたいに一緒くたに言われるのはちょっと…あんまりだなっていうふうに思うので…マナーは守った方がいいですよね」と述べました。
しかし取材をしていると、パトカーが到着。
駐車場に止まっていたバイクの一団は、移動することになりました。
住民は、バイクに乗る人たちにマナーを守ってもらい、共存の道を探すことができればと話します。
動画を撮影した住民:
普通の走行音で来ていただければそれ以上は趣味を否定するつもりもない。子供が寝られる時間であったり、穏やかな夜を過ごしたいというのが今の思い。