中谷防衛相は7日、宮崎・新田原基地で航空自衛隊のF-35Bが行う、垂直着陸訓練の地元負担軽減策を発表した。
宮崎県の空自新田原基地には、垂直着陸が可能なF-35Bが配備されたが、地元からは騒音などを懸念する指摘が出ていた。
防衛省は、地元負担軽減策として「鹿児島県西之表市にある無人島『馬毛島』に建設中の空自基地完成後は、原則として新田原基地では技量維持のための夜間垂直着陸訓練は行わないこと」と、「練度向上のための夜間垂直着陸訓練は新田原基地で行わないこと」の2点を決めた。
中谷防衛相は「(自衛隊の)運用の必要性と住民生活のバランスを図っていくことも大変重要である」と述べたうえで、「地元からの厳しい指摘を受け止めて、どのような負担軽減策が可能であるのか真剣に検討した」と強調した。
中谷防衛相はまた、新田原基地が所在する新富町の町長と宮崎県知事から今回の負担軽減策に一定の評価を得たと報告があったと明らかにした。