日経平均株価が最高値を更新。
“高市トレード”との声も上がっています。
午前9時過ぎ、取引開始直後から電話が鳴りやまない証券会社のコールセンターでは「今日多分4万8000円ぐらいいくと思う」「サプライズ。高市トレードだということだと思う」などの声が聞かれました。
自民党・高市総裁の誕生を受けた週明けの東京株式市場は、ほぼ全面高の展開となり日経平均株価の上げ幅は2300円を超えて初めて4万8000円台に突入し、終値も初めて4万7000円台に乗り史上最高値を更新しました。
“高市トレード”による株価の上昇。
相場を押し上げているのは高市総裁の経済政策への期待です。
自民党・高市総裁:
なんとしても物価高対策に力を注ぎたいと思っている。
総裁就任後の記者会見で物価高対策に力を入れる姿勢を強調した高市総裁。
経済政策の基本姿勢は「『戦略的な危機管理投資』で経済成長へ!様々なリスクを最小化するために官民でしっかり投資を行う」とした高市氏の姿勢を受け、株式市場では積極財政路線で景気刺激策が取られることへの期待感から株価が上昇しました。
一方、円相場では日銀による追加利上げのハードルが上がるとの見方も広がり、1ドル=150円台まで円安が進行。
債券市場では積極財政路線による財政悪化の懸念から、売りが優勢となり長期金利の指標となっている10年物国債の利回りは一時1.68%まで上昇しました。
約17年ぶりの高水準です。
こうした中、経団連の筒井会長は6日の会見で高市氏に期待感を示しました。
経団連・筒井会長:
強い経済をつくるという言葉があって、そこに非常に確かな意思を感じている。責任ある積極財政、こういうバランスを取ろうという意思も感じ取っている。
また、高市氏と経団連の目指す方向性は同じとしながら、その政権運営について「政策を迅速かつ着実に推進するには政治の安定的な体制が必要で、連立拡大という動きを模索していただきたい」と述べました。