全国で人的被害が相次ぐクマについて。6日、米沢市の市街地で親子とみられるクマ2頭が目撃された。このうち1頭はわなにかかったが、もう1頭は今も住宅のやぶの中に居座ったまま。

ドローンで撮影したクマの映像。木に登って爪を研いでいるのだろうか。
クマは一度上を見上げたものの落ち着いている様子。
その後、細い木の上を器用に移動していった。

(リポート)
「米沢市丸の内の住宅地です。画面の奥に見えますこちらのやぶにクマが潜んでいるとみられます。付近にわなを設置するなどして対応しています」

クマが出没したのは米沢市丸の内にある住宅街。
6日午前8時すぎ、近くに住む男性が、体長約50センチのクマ1頭がやぶに入るところを目撃した。

その後、警察や市などが周辺を確認したところ、親グマとみられる別のクマも一緒にやぶに居座っていることがわかった。

現場は上杉神社に隣接する市の中心部の住宅街で、近くには市の児童会館もあり警察が警戒を呼びかけた。

その後、警察と消防がドローン2台を使い行方を追ったところ、午後1時半すぎにやぶの中で木に登るクマを確認。

猟友会が「箱わな」を設置するもこう着状態が続くこと約3時間。
午後4時40分に近藤洋介市長が「緊急銃猟」を許可。

しかしその10分後、親グマみられるクマが箱わなに入ったことが確認され、発砲はしなかった。
一方で子グマとみられるクマは依然やぶの中にいるとみられている。

(米沢市・近藤洋介市長)
「クマがわなに入る可能性も入らない可能性もあった。逃げる状況であればどこに向かってくるかわからないので、その時点で銃猟してほしいと条件付きで発令した。わなにかかったクマは1メートル40~50センチ。丸々太った大きなクマが、わなにかかった」

箱わなはもう1つ設置されていて、市はもう1頭がわなに入ったことを確認してから7日に捕獲するとしている。

さくらんぼテレビ
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