長崎くんちで相撲ゆかりの演し物を奉納する西古川町。
その奉納に欠かせない化粧まわしを町に貸している元力士が6日、長崎市の鈴木市長を表敬訪問しました。
長崎市役所を訪れたのは、元力士の旭道山和泰さん(60)です。
2025年、長崎くんちで西古川町は旭道山さんの化粧まわしを使って「櫓太鼓」などを奉納します。
元力士 旭道山 和泰 さん(60)
「(引退から)時間が経っているが、今まで表に出していなかった今回、戦後80年という意味でおくんちに縁をいただいてうれしかった」
西古川町は2025年、化粧まわしをどこから借りるかなかなか決まらず、苦労していました。
それを知った旭道山さんは「祭りを盛り上げ、平和を考えるきっかけにもなれば」と、現役時代に使っていた化粧まわしなど4枚を貸すことを決めました。
旭道山 和泰さん(60)
「やっぱり戦後80年、これは節目」
「(化粧まわしは)自分の体の一部。人には触らせたくない見せ物にしたくない」
「それを寝かしていたが、表に出すべきかなと」
西古川町自治会 石橋 一浩 副会長
「本当に感謝の思いしかない。この思いを胸に立派な奉納ができたら」
長崎くんちは7日、初日の前日を迎えます。