仙台市立学校で提供された学校給食において、昨年度、異物の混入が220件確認されていたことが分かった。市議会議員の伊藤優太氏が仙台市教育委員会に情報開示請求し、資料を入手した。

市教委が開示した文書によると、給食に混入した異物のうち、金属片やガラス片など「危険異物」とされるケースは12件。異物の混入が判明した際は、各学校が判断し、保護者に文書通知するなどの対応を取っていたが、市教委としての公表基準は明確に定められていなかった。

健康被害が発生した場合でも、必ずしも市として公表する決まりはないという。

この対応について伊藤市議は、「全体的な傾向や再発防止策を十分に検討してこなかったのではないか」と市の対応を批判した。

市教委によると、「公表基準の整備が必要」といった意見が寄せられていることから、今後、マニュアルの見直しや基準の明確化を検討するとしている。

仙台放送
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