天皇皇后両陛下は9月28日から2日間、「国民スポーツ大会」総合開会式出席のため、滋賀県を訪問されました。両陛下そろっての滋賀県ご訪問は7年ぶりです。開会式出席やバドミントン競技を観戦したほか、滋賀県立盲学校では授業を視察し、盲導犬の利用者ともお会いになりました。
第79回国民スポーツ大会総合開会式にご出席
天皇皇后両陛下は、9月28日、滋賀・彦根市で開催された国民スポーツ大会の総合開会式に臨まれました。

各都道府県の選手団が小旗やマスコットを振りながら入場すると、両陛下は笑顔で拍手を送られました。

そして、陛下は「日本一の湖である琵琶湖があり、交通の要衝として人と人とが結び付き、歴史と文化が根付いたこの滋賀の地において、選手の皆さんが、日頃の練習や努力の成果を十分に発揮されるとともに、お互いの友情を育み、地元滋賀県の皆さんとの交流を深められることを願っています」と述べられました。

開会式では、琵琶湖をイメージしたダンス・パフォーマンスが披露され、出演者と観客が一体となって会場を「琵琶湖色」に染めるという演出では、両陛下も参加し、青色のタオルを広げられました。
バドミントン競技を観戦された陛下「スマッシュが速いですね」
翌29日は、大津市でバドミントン競技を観戦されました。

各コートで繰り広げられる熱戦を身を乗り出すように見守られた両陛下。
陛下は「男子のスマッシュが速いですね」と驚かれ、皇后さまは「愛子もバドミントンをしています」と話されたということです。

午後には、滋賀県立盲学校をご訪問。中高生が点字新聞を再利用して、封筒を作る授業を見学されました。

作業をしていた生徒に声を掛けられた両陛下。陛下は「作業はどうですか?」と尋ね、皇后さまは「きれいにできていますね」と出来栄えに感心されていました。

両陛下は、盲導犬の利用者とも懇談されました。利用者の新海智恵美さんから、ラブラドール・レトリバーの「イヴ」を紹介されると、陛下は「お利口ですね」と目を細められていました。

盲導犬の利用者らでつくる「びわこハーネスの会」の会長でもある新海さんに、盲導犬との生活ぶりや啓発活動について尋ねられた両陛下。利用者と盲導犬が深い絆で結ばれていることを、うれしく思われたということです。

7年ぶりに滋賀を訪問された両陛下。地元の温かい歓迎に深く感謝されていました。
(「皇室ご一家」10月5日放送)