自民党の高市新総裁が構想を練る人事を巡り、国民民主党の玉木代表は5日、「国民からどのように見られるのかということは非常に重要だ」として、「政策推進力を落とさないような対応を期待したい」と述べた。
玉木氏が仙台市で記者団の取材に応じた際、政治資金収支報告書の不記載があった議員の要職への起用についての考えを問われた。
3日に新総裁に就任した高市氏は記者会見で、不記載があった議員について「人事に影響はない。しっかり働いてもらう」との考えを表明しているが、玉木氏は「なぜ総裁選が行われたかというと、選挙で負けたからだ。なぜ選挙で負けたかというと、裏金問題が一つの要因になっていることは間違いない」と指摘した。
玉木氏は、「誰を任用、登用するかは、一義的に総裁なり、(自民)党内の事案なので、他党の私が何か言うことは控えたい」としつつ、「国民の思いの結果、これまでの経緯がある。国民からどのように見られるかは非常に重要だ」と述べた。
そして、「信頼が失われてしまうと政策推進力にも大きな影響が出てくる可能性がある」との見方を示し、「国民にとって必要な政策を前に進めていくために、政策推進力を落とさないような対応をすることを期待したい」と述べた。