いよいよ4日にリーグ開幕戦を迎える山形ワイヴァンズ。昨シーズン、東地区5位とプレーオフ進出を逃したが、ゴール下のディフェンス力強化を中心にチーム力を高め、プレーオフ進出・B2優勝を目指す。
就任3年目となる石川裕一ヘッドコーチのもと、4日にアウェーでリーグ開幕戦を迎える山形ワイヴァンズ。
プレーオフ進出を逃した昨シーズンから半数以上が入れ替わる7人の新戦力を迎え、2026年のリーグ再編を前に“最後のB2王者”を目指す。
選手たちはそれぞれの強みを出し戦術の理解を深めながら、チームが目指すバスケットの完成度を高めていた。
(石川裕一ヘッドコーチ)
「(Q.目指すバスケットは?)シーズンを通していえばチームとして戦うこと。ディフェンスもチームでゴールを守る、オフェンスも誰か1人に頼るのではなくチームとして点を取っていく。これは長いシーズン、誰が出てもそういうバスケットをやっていく」
チームは今回、新たな試みとして“キャプテン2人制”を導入。
それも新加入選手2人を充てた。
1人は、B2福岡から加入した中田嵩基選手。3ポイントシュートが武器のポイントガード。
ヘッドコーチも認めるチームトップを争うシュート力で、得点の量産に期待が高まる。
(PG#7 中田嵩基選手)
「得意な3ポイントシュートや数字に表れないルーズボールなど、泥臭いところを頑張り続ける姿が応援してもらえるきっかけになる。バスケットボールで山形を元気にできるように頑張っていきたい」
もう1人のキャプテン、同じくポイントガードでB3埼玉から加入した吉田健太郎選手は、圧倒的なスピードでチームのペースを上げる役割を担う。
攻守の切り替えや鋭いドライブでゴールに切り込み、相手ディフェンスを翻ろうする。
(PG#37 吉田健太郎選手)
「キャプテンとして”僕が”というより、チーム全体で盛り上がっていけばいい。『今ここでこういうプレーがほしい』という時にアドバイスを率先して発信していきたい」
そして昨シーズン、ウィークポイントだったゴール下の守備をテコ入れするため、高さのある選手を4人補強した。
213センチのチーム最長身で、オランダ代表としてのプレー経験もあるシャキール・ドアソン選手。
B3埼玉から加入した201センチの日本人ビッグマン・広瀬翔一選手のほか、アジア特別枠として韓国出身で203センチのイ・ジョンヒョン選手が加入。
そしてプレシーズンマッチで特に活躍が光っていたのがアメリカ出身、ワイヴァンズでプロデビューとなる211センチのノア・ウォーターマン選手。
精度の高い3ポイントシュートのほか、ゴール下へ切り込んでシュートを決める能力も高く、攻守両面での活躍が期待される。
(PF/C#93 ノア・ウォーターマン選手)
「コンディションはすごくいい。チームの調子も良くシーズン開幕戦を迎えるのが本当に楽しみ。アウェーで相手のファンがたくさんいる中、山形のファンも来てくれたらシーズン開幕に向けていいスタートが切れる。準備万端です」
また昨シーズンの中心選手、スピードのある攻撃で得点を量産したチーム唯一の県内出身・阿部龍星選手や、チーム4シーズン目となるトップスコアラーで大黒柱のジェームズ・ベル選手を中心とした厚みのある攻撃陣は健在。
山形ワイヴァンズは4日、アウェーで信州とのリーグ開幕戦に臨み、10月11日にホーム開幕戦を迎える。