竜巻被害に伴う災害派遣について鈴木康友 知事が自衛隊から断られたとの見解を示したことを受け、陸上自衛隊のトップが事実上反論しました。

静岡県牧之原市が国内最大級の竜巻に見舞われたことを受け、県は廃棄物の除去や給食支援など、自衛隊に対して2度にわたって災害派遣を打診したと説明しています。

しか、し実際の派遣には至らず、この点について鈴木知事は9月30日の定例会見で…。

鈴木康友 知事:
自衛隊として今回の案件については派遣の条件を満たさないということで、派遣しないという方針だった

自衛隊の災害派遣は緊急性・公共性・他に適切な手段がない非代替性の3つを総合的に判断するのが原則ですが、県の危機管理監は…。

県・酒井浩行 危機管理監:
3要件に該当しないという回答で、具体的にどの部分に該当しないのかということまでは説明がなかったので、内容については我々としては承知していない

これに異を唱えたのが陸上自衛隊のトップです。

荒井正芳 陸上幕僚長:
災害廃棄物の除去・入浴支援・給食支援については、自治体等により対応が可能であると、第34普通科連隊(板妻駐屯地)と県との間で認識共有がなされたことから災害派遣要請が発出されなかったと承知している

その上で、県との調整の結果、非代替性の部分で要件を満たさないという認識で一致したと強調しました。

こうした中、酒井危機管理監が先ほど取材に応じました。

県・酒井浩行 危機管理監:
自衛隊との調整の中で、県から自衛隊に対して、今回の事案については非代替性に欠けるということを述べていたことが判明した

酒井危機管理監はあくまでも事前の調整で結論には至っていないという認識だったと釈明し、誤った発表をした原因について組織内で意思疎通ができていなかったと述べています。

テレビ静岡
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