10月から食品3000品目以上が値上げされ、特に飲料製品が7割を占める中、コカ・コーラなどペットボトル飲料の価格も上昇。
また、大分市では意外な場所の利用料が変更に。詳しく取材した。

3000品目を超える値上げは半年ぶり
帝国データバンクによると、10月値上げする食品は3024品目に。そしてその7割を占めるのが飲料製品となっている。
3000品目を超えるのは、2025年4月以来、半年ぶりである。
このほかにも、サトウ食品の「パックごはん」は最大17%、タカノフーズの納豆は10%以上の値上げとなっている。
いずれも原材料や光熱費、物流費の高騰が主な要因だという。
値上げする食品別では、酒類・飲料が最も多く、2000品目以上が値上がりに。

500ミリリットルの「コカ・コーラ」は200円台に
中でも、今や日々の生活にかかせないペットボトル飲料の値上げは、家計に影響を与えそうだ。
コカ・コーラボトラーズジャパンは、10月1日の出荷分から一部の飲料の希望小売価格を20円から30円値上げする。
500ミリリットルの「コカ・コーラ」の希望小売価格は税抜き180円から200円に。
買い物客からは「大変です。毎日飲んでますから」と悲痛な声が。
自動販売機の販売は、この希望小売価格が基準となるためペットボトル1本が200円台に突入することになりそうだ。

大分市葬祭場「火葬料金は5000円から1万円に値上がり」
値上げラッシュとなった10月。家計への影響が心配されるなか、ある意外な場所の料金も変わる。
大分市が運営する葬祭場では利用料が10月1日から変更に…。
ーー大分市葬祭場 加藤紘基さん
「大分市葬祭場では火葬室使用料、いわゆる火葬料金は今まで5000円だったところが1万円に値上がりしている」
大分市は1日から、葬祭場を含む公共施設の料金を改定。
火葬場の使用料はこれまでの倍に。
加えて遺族などが使う控室の利用料も値上がりに。
一方で、約150人用の式場で通夜と告別式を行った場合は9万円ほど値下がりとなる。
こうした料金改定は大分市が2025年公共施設の利用料の算定基準を見直したためである。
老朽化が進み、施設を維持していく費用が増えると想定されている。
一方で、基準を見直した結果、式場の費用のように値下げしたものもあるという。

値上げラッシュの中、高崎山自然動物園では入園料を値下げ
公共施設の料金改定は、大分市を代表する観光施設でも。
高崎山自然動物園では入園料を値下げするという。
県外からも多くの観光客が訪れる高崎山自然動物園。こちらでも同じように料金が見直された結果、大人の入園料は20円値下がりし、高校生はこれまでの半額以下となった。
一方、入園ゲートとサルの寄せ場を結ぶさるっこレールの使用料は一部値上がりに。これまで1人あたり一律で110円でしたが大人は160円高校生以下は80円となった。

大分バスでは路線バスの運賃が最大50円アップ
このほか、10月1日からはこんなものも値上がりしている。
大分バスでは路線バスの運賃が最大50円アップ。
2024年3月、約30年ぶりの値上げをしましたが、物価の高騰や運転士不足が続いていることからさらなる引き上げが必要だと判断したという。
また、生活に欠かせない電気やガスも10月の使用分から値上がりに。
これは、政府による電気・ガス代の補助金が終了したためで、九州電力は、平均的な家庭で前の月より500円ほど値上がりするとしている。
一方で少し安心する情報も。
帝国データバンクによると、11月に値上げを予定している食品は、わずか100品目未満で、11か月ぶりに前の年の同じ月を下回る見込み。
