今年6月に佐賀大学で発生した火災は、タコ足配線など電気配線から出火したとみられることがわかりました。佐賀大学農学部は、配線の点検や訓練、火災の際の連絡網を見直すとしています。
今年6月、佐賀大学農学部1号館の海洋環境学解析室から出火し、解析室と廊下の天井の一部を焼く火災がありました。
佐賀広域消防によりますと、出火原因は、タコ足配線や配線を束ねての使用、踏みつけによる配線への負荷が考えられるということです。
出火後は、パソコンや周辺機器の樹脂製品に延焼し、火災が徐々に進行したとしています。
また、教員室で仮眠していた職員が消火器で初期消火をしたものの、部屋を開けたことにより酸素が供給され、その後、爆発的な燃焼現象が生じたと推定しています。
火災を受け佐賀大学農学部は、消防などから受け取ったチェックリストを使い、タコ足配線になっていないかなど各部屋を点検するとともに、訓練や火災の際の連絡網の見直しなどを行うとしています。