県警の科捜研のDNA型鑑定の不正行為をめぐり警察庁が来週から特別監察を実施することについて佐賀県弁護士会は、「第三者性を欠き、内部調査で終わらせる理屈を練っているだけだ」と厳しく批判しました。
【県弁護士会 出口聡一郎会長】
「これでは公安委員会同様、むしろもっと第三者性、公平性、中立性を欠くということが言える。内部調査で逃げ切れるとそう思っている、内部調査で終わらせるための理屈をいろいろ練っているだけだ」
2日夕方、緊急会見を開いた佐賀県弁護士会の出口会長は、このように述べ、警察庁が8日から行う特別監察について、内部調査の一つに過ぎないとの認識を示し、警察の調査のあり方をけん制しました。
一方、2日県議会が県警に対し第三者による調査を行うことなどを求める決議案を全会一致で可決したことについては、「最大限の評価と心から敬意を表したい」と評価しました。
県弁護士会は今後、県警や公安委員会などに情報の開示や説明を求める申し入れを行う予定だということです。