破産手続き中の松浦市の松浦貯蓄共済組合が、市から借りていた残金の一部を返済したことが分かりました。

市は訴訟の必要がなくなったとして提訴を取りやめる議案を議会に提出する方針です。

松浦貯蓄組合は市から借りていた資金のうち、約2100万円を返済しないまま、破産手続き開始の決定を受け今年7月、解散しました。

組合と連帯保証人5人を相手取って市が起こした裁判で、2024年全額支払いの判決が出され、市が財産を調べたところ、財産の所有権が別の人物に移っていたことが分かり、「詐害行為」にあたるとして、行為の取り消しを求める訴訟を準備していました。

組合関係者によりますと、1日までに松浦市に元理事などが約1900万円を支払い、残りの200万円も支払う方針だということです。

これを受けて市は、提訴を取りやめる議案を7日の市議会臨時議会に提出する方針です。

市は今後も残金の回収を続ける方針で、支払い状況に応じては、法的手続きも含めて検討しています。

テレビ長崎
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