太陽が沈んで夜になると、見慣れたはずの景色も“表情”をぐっと変える。
見上げた空に広がる雲や星、静寂に包まれた空間、遠くに見える街のきらめき——。
夜景は、日常にあるちょっとしたドラマなのかもしれない。そんな魅力とお勧めスポットを、全国の夜景を撮影してきた“夜景マニア”の縄手真人さんが紹介する。
夜が訪れるとひときわ目を引くのが、ライトアップされた橋です。季節や時間帯によって色が変わったり、光が流れるように動く演出があったりするなど、さまざまな表情を見せます。
今回は、多くの人に知られる有名な橋を取り上げるとともに、ライトアップを堪能できる絶景スポットをご紹介します。
雰囲気抜群の「レインボーブリッジ」
最初にご紹介するのは、お台場へとつながる「レインボーブリッジ」です。
橋は主塔のライトアップが、夏(4~10月)は白色、冬(11~3月)は温白色と変わります。橋を支えるケーブルのイルミネーションも、平日と休日で異なる演出が楽しめます。

この橋を楽しむ穴場が「豊洲ぐるり公園」。豊洲市場から徒歩圏内にあり、レインボーブリッジを眺めることができます。東京湾に映り込む光の反射が美しく、雰囲気も抜群です。

広々とした公園には、遊歩道が埠頭(ふとう)を一周するように整備されており、場所によっては豊洲大橋のライトアップも眺められます。
レインボーブリッジのライトアップ時間:日没から約30分後~24時まで
豊洲ぐるり公園の所在地: 東京都江東区豊洲
輝く「瀬戸大橋」と工場夜景のコラボ
次にご紹介するのは、6つの橋から成る、全長約13.1kmの「瀬戸大橋」です。ライトアップは毎週土曜日と、その他の特定日のみと限定されていますが、輝く光景は圧巻です。