10月1日、岩手県宮古市の県道で発生した車5台が絡む事故は、重体となっていた80代の夫婦が死亡し、事故を起こした車の男性も重傷を負いました。
現場では何が起きていたのでしょうか。
10月1日午前10時半過ぎ、宮古市西町の片側1車線の県道で発生した事故。
事故を起こしたのは、市内に住む65歳の無職の男性が運転する乗用車でした。
警察によりますと、男性の車は、まず対向車線にはみ出し走行中の軽トラックに接触。
そのまま止まることなく今度は前を走っていた乗用車とぶつかった後、再び対向車線で別の乗用車と正面衝突しました。
男性の車はさらにもう1台、軽乗用車に衝突して停止したということです。
この事故で正面衝突された車に乗っていた市内に住む榊哲夫さん(89)と妻の靜江さん(87)が胸や腹などを強く打ち、重体となっていましたが、その後、死亡が確認されました。
また事故を起こした男性は、胸の骨を折った疑いがあり重傷だということです。
ほかの3台の車を運転していた男女3人にけがはありませんでした。
警察によりますと、65歳の男性は現在、会話できる状態ではないということで、今後、回復を待って詳しく捜査する方針です。