長野県伊那保健福祉事務所は「多頭繁殖」によって民家で増えすぎたウサギ48匹を保護しました。週末から譲渡会を開く予定で「家族の一員として大切に飼育してくれる方に引き取ってもらいたい」と話しています。

ケージの中で身を寄せ合うウサギ。「多頭繁殖」によって県伊那保健福祉事務所に保護されました。

2023年、管内の民家で「たくさんのウサギが飼われている」と動物愛護ボランティアから情報が寄せられました。

最初は立ち入りを拒否されましたが、飼い主と接触を続け、今年、状況が確認できると家の中には55匹のウサギが。「元々2匹を購入して飼い始め、いつのまにか増えてしまった」ということです。

健康状態に問題なく騒音や臭いなどの苦情はありませんでしたが、保健所は飼い主と相談し48匹を引き取り保護しました。

県伊那保健福祉事務所・小木曽郁子さん:
「繁殖力がとても強いので、飼い方を誤ると起こりえる。このまま増え続けると適正な飼養が難しくなると判断してレスキューの必要性があると判断しました」

10月5日から新たな飼い主を探すため緊急譲渡会を開きます。「ウサギ」の譲渡会は県内で初めてだということです。

小木曽さん:
「(譲渡会では)ウサギの飼い方教室も行いまして、適正な飼い方、生態についても知っていただいた上で飼ってほしい。家族の一員として大事に飼っていただける方に引き取ってほしい」

(ウサギの譲渡会 伊那合同庁舎:10月5日、25日、11月1日、22日 電話での事前予約制0265-76-6839)

長野放送
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