世界的なファッションの祭典パリコレクション(フランス)に出展している日本のブランドのショーが、日本時間の10月1日行われ、岩手県盛岡市のヘラルボニーのアートが初登場しました。
日本時間の1日に開催されたパリコレクションで、まるで生きているかのようなドレスに描かれているのは、盛岡市に本社があるヘラルボニーに所属している障害のある作家のアート作品です。
今回のショーはファッションブランド「アンリアレイジ」とのコラボで実現したもので、ヘラルボニーの契約作家18人による21点のアート作品が起用されました。
ショーのテーマは「生命の可視化」、ランウェイでは心臓が鼓動するように服の一部が動くドレスなどが披露され、生命力を感じさせるアートが会場を彩りました。
1日はヘラルボニー代表の金ケ崎町出身の双子の兄弟・松田崇弥さんと文登さんも駆けつけショーを見守りました。
またヘラルボニーの契約作家・鳥山シュウさんと中川ももこさんも最前列で観覧。ショーの最後には観客から大きな拍手と歓声が送られていました。
松田崇弥さんと文登さんは今回のパリコレについて「知的障害のある作家たちの作品がランウェイに確かに放たれた」とコメントしています。
障害のある作家によるアートの大きな可能性を世界に示した一日、ファッション界に新たな風を吹き込みました。