ピンク色の服を着てリズムに乗り踊る女性たち。
イギリスの首相府の前で、ピンクの服を着た女性たちが「私たちは右翼ではない。安全と子供のために戦っているんだ」と訴えています。
移民・難民問題で揺れるイギリス。
自らを「地域の母親や祖母である」と主張する市民グループ、ピンクレディースがロンドン中心部でデモを行いました。
ピンクレディースのメンバーは「難民申請者による事件が相次いでいる」と主張。
そうした人々を受け入れるホテルの設置などに反対する声を上げています。
デモ参加者は「我が国には不法移民が多すぎます。私たちの子供たちと私たちの文化を守るためです」「男性が声を上げれば『極右』を言われる。女性が声を上げるときは我慢の限界ということ。子供たちの安全となると黙っていられません」と話します。
この日、ロンドン中心部には、ピンク色の服に身を包んだ100人以上の女性たちが集結。
「私たちの子供を守る」などと書かれたボードを掲げ声を上げました。
一方、「ピンクレディースの主張は差別」だと抗議する女性を中心としたグループも集まり、双方がにらみ合う場面も。
差別に反対する団体のプラカードには、「女性たちは極右・差別主義者の嘘には屈しない。断固闘う」というメッセージが書かれています。
ピンクレディースに抗議する人は「私たちは共に人々の違いを受け入れ、互いに学び合うことでより強く、より安全になれると信じています。私は息子をそのように育てたい」と語りました。
イギリスでは亡命申請者が2002年以来、最多を更新。
移民・難民問題を巡って反発も大きく、国全体で大きな論争となっています。