1日は北日本を中心に大雨となり、冠水などの被害が相次ぎました。

宮城・仙台市宮城野区では、1時間に100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。
道路はタイヤが見えなくなるほど冠水し、立ち往生する車が相次いでいました。

立ち往生した人は「(道路を)曲がったとき、バッと行ってしまって。バッテリーがいってしまって動かない状態になった。(車内に水が)入っていた。椅子のちょっと下ぐらいまで」と話しました。

ひざ上まで冠水した道路を歩く人の姿も見られました。
水をかき分けて走るトラックは、何かトラブルが起きたのか停止。
すると、車両から白い煙が出てきました。

住宅地のすぐ横の道路も車のヘッドライトが完全に隠れるほど冠水。
歩いている人の腰の辺りまで水位があるのが分かります。

近くで働く人は「一気に30分くらいでダーッと。あっという間に湖のような状態になった。(会社で)緊急的に土のうを積んで、やれることをやったが、それを超えてあっという間に水が来たので引くまで待つしかない」と話しました。

冠水や浸水の被害による救助要請も相次ぎました。

道路で立ち往生したとみられる人たちが、子供を抱え安全な場所へと移動する姿が見られました。

仙台市宮城野区では「車が水没して中から出られない」という通報があったほか、会社倉庫では2人の職員が浸水により動けなくなったということです。

消防によりますと、冠水により緊急車両が近づけず、徒歩で救助活動を行ったところもあったといいます。

猛烈な雨は北海道でも。

午前11時ごろ、登別市では横殴りの雨が地面を打ち付けました。
大粒の雨にはひょうとみられるものも混じっていました。

記録的短時間大雨情報が発表された白老町の森野では、6時間で327mmの観測史上1位となる猛烈な雨を観測。
平年の10月ひと月分の雨量を大きく超えました。

近くを流れる白老川の水位は増し、流木が。

また、大雨の影響で避難指示が出され、一部の道路は冠水の恐れがあるため通行止めになりました。

北日本は大雨のピークは越えたものの、2日も大気の状態が不安定となり、急な強い雨や落雷などに警戒が必要です。

FNN
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