茨城・つくば市で起きた竜巻について、専門家は地上付近からの渦が発達した「ガストネード」と分析しています。
つくば市で9月18日、風速約45メートルの竜巻が少なくとも2つ発生し、気象庁気象研究所は積乱雲からの冷たい空気が周りの空気を巻き上げながら進む「ガストフロント」にともなった竜巻と発表しています。
一方、防衛大学校の小林文明教授は「観察例は少ないが、国内のいたるところで起こっているガストネード」と分析しています。
竜巻は積乱雲に伴う上昇流の渦ですが、ガストネードは地上付近からの渦が発達した竜巻です。
防衛大学校・小林文明教授:
今回は典型的なガストネードが発生した。普通の竜巻よりもはるかに(高い頻度で)起こっている。日本中いたるところで起こっていてもおかしくない。
小林教授はガストネードの前兆現象として、積乱雲にともなう黒い雲や急激な気温の低下を挙げています。