フィリピンを拠点とする犯罪グループ「JPドラゴン」のメンバーがニセ電話詐欺などの疑いで逮捕された事件で、拠点とされる住宅から約20万人分の住所録が発見されていたことがわかりました。
6人は別のニセ電話詐欺の疑いで1日、再逮捕されました。
再逮捕されたのは「JPドラゴン」のメンバーでいずれも住居不定・無職の三本竹朗容疑者(28)、松本直人容疑者(35)、石川光里容疑者(45)、森廣将人容疑者(38)、山根麟太郎容疑者(27)、天野翼容疑者(30)の6人です。
県警組織犯罪捜査課によりますと再逮捕の容疑は、共謀して今年5月、京都府の当時82歳の女性宅に「キャッシュカードが不正利用されている」などとウソの電話をかけ、警察官になりすましてキャッシュカードを盗んだ上、そのカードを使ってATMから現金150万円を盗んだ疑いです。
県警は6人の認否を明らかにしていません。
6人は「受け子」らに指示を出す指示役やウソの電話をかける「かけ子」で、いわゆる闇バイトで集めた受け子らに対し秘匿性の高い通信アプリで指示していたとみられるということです。
また、拠点とされる住宅では住所録やスマートフォン、パソコンが見つかりました。
このうち住所録はA4用紙約4600枚分に約20万人の住所や氏名、固定電話とみられる電話番号などがリストになっていて、電話をかけたところには手書きでしるしをつけていたとみられています。
6人は5月にフィリピン当局に身柄を拘束され、9月に福岡県警が逮捕して身柄を現地から福岡に移送し、捜査を進めています。