ロアッソ熊本に所属する17歳のストライカー、神代 慶人(くましろけいと)選手。今シーズンは出場機会を増やしここまで7得点と着実に成長しています。高校生としての素顔、そして思い描く将来に迫ります。
ロアッソ熊本、背番号28、FWの神代 慶人 選手。熊本市出身で2007年生まれの17歳。ロアッソ熊本のアカデミーで育ち、1学年上の道脇 豊 選手に続き、去年、16歳の若さでトップチームに昇格しました。
去年3月には、16歳5カ月5日でゴール。J2最年少得点記録を更新しました。
プロ2年目となった今シーズンはスタメンでの出場機会も増えて主力として戦っています。(スタメン出場昨季1試合/今季10試合)
【浜田アナウンサー】
「よろしくお願いします。ここまで感想は?」
【神代 慶人 選手】
「得点を決められているというところはいいと思うんですけど。〈チャンスがある中でもっと点を決められるな〉という悔しい部分もある」
【浜田アナウンサー】
「今のこの5得点は全然満足していない?」
【神代 慶人 選手】
「はい」
【浜田アナウンサー】
「目標は?」
【神代 慶人 選手】
「10ゴール」
【浜田アナウンサー】
「あと半分、いけますよね?」
【神代 慶人 選手】
「頑張ります」
(取材時点で5得点、現在は7得点に伸ばす。残り7試合)
今シーズン、特にインパクトを残したのが札幌戦でのスーパーゴールです。
【浜田アナウンサー】
「周囲の反応は?」
【神代 慶人 選手】
「『すごいね』っていう声もありましたし。『まぐれだろう』っていう、ちょっといじってくるような声もあった」
【浜田アナウンサー】
「まぐれではないですよね?」
【神代 慶人 選手】
「そうですね」
このゴールを含め6月は4試合で3得点。J2の月間ヤングプレーヤー賞にも選ばれ、選考委員からは「素晴らしいポテンシャル」「昨シーズンから自信を深め、その成長がプレーにも表れている」と評価されました。
また、昨シーズンはPKでの得点が多かったものの、今シーズンは流れの中でのゴールなど得点パターンも増えていて成長が見えます。
【浜田アナウンサー】
「練習で意識していること、大事にしていることはどういうこと?」
【神代 慶人 選手】
「一つ一つのプレーを繊細にタッチして得点を決めるというところを一番意識している」
【浜田アナウンサー】
「繊細にタッチする?」
【神代 慶人 選手】
「ミスをしないっていうこと」
【浜田アナウンサー】
「大木監督からも言われたり?」
【神代 慶人 選手】
「『一つ一つのプレーにこだわりを持て』って言われる。こだわり持ったらミスしないと思うので。意識している」
ということですが、大木 武 監督は…。
【大木 武 監督】
「まだまだ」
【浜田アナウンサー】
「成長を感じるのは?」
【大木 武 監督】
「〈ゲーム勘〉など、一言では言えないが相手への対応など。試合をするごとによくなっている」
ところで高校生の一面も持つ神代選手。東海大星翔高校に通う3年生です。
トレーニングがあるため、毎日通うことは難しいそうですが、登校すれば真剣な表情で授業に出席。ちなみに得意な教科は体育で、苦手な教科は「体育以外の全部」だそうです。
【浜田アナウンサー】「どういう仲ですか?」
【同級生】
「ずっと一緒に遊んでいる」
「温泉行ったり、スターバックス行ったり」
「仲間思いで、一緒に居てすごく楽しくなる人」
「ありがたい、照れる。言われたことないので」
「ゲームのキャラの話とか」
【浜田アナウンサー】
「何のゲーム?」
【同級生】
「『ブロスタ』というキャラがいっぱいいて、相手と戦うゲーム。いっぱい技を持っているから技の話とかをする」
この日の昼食は母親の手作り弁当。高校生としての等身大の姿が垣間見えました。
今年は17歳ながら22歳以下の日本代表に飛び級で選ばれた神代選手。どんな将来を描いているのでしょうか。
【神代 慶人 選手】
「毎試合、得点を決めるようなイメージで日々練習しているので、それができるようにやっていきたい」
【浜田アナウンサー】
「将来的にはどういう選手、どういう結果を残したい?」
【神代 慶人 選手】
「チームで一番、点を取る。どこのリーグに行っても、どこのチームに行っても一番、点を取る選手になりたい」
【浜田アナウンサー】
「海外でもプレーしたい?」
【神代 慶人 選手】
「最終的にはプレミアリーグでプレーしたい」
熊本から世界へ、17歳のストライカーから目が離せません。