9月30日午前、海田町にあるコンクリートの工場付近で砕石運搬船から荷揚げの作業を行っていた男性が運搬容器と船の壁面に挟まれ死亡しました。
警察によりますと、30日午前9時過ぎ、海田町南明神町に停泊していた砕石運搬船で、「作業中の70代の男性が負傷している」と目撃した人から110番通報がありました。
船が停泊していた場所の近くにはコンクリート工場があり、男性は、砕石運搬船から砕石を工場へ運ぶ作業をしていたところ、何らかの理由で「バケット」と呼ばれるコンクリートや砕石などを運ぶ容器と船の間に挟まれたと見られています。
男性は、広島市中区光南の会社員、太田由一さん(76)で意識不明の状態で広島市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
砕石などを運ぶ「バケット」は、ショベルのような形をし開閉が可能で、開くと横幅、約5メートル15センチ、高さは約1メートル57センチの大きさになるということです。
警察は、現場の状況からクレーンのワイヤーから吊るされたパーツが何らかの理由で揺れ、太田さんは、そのはずみでバケットと船の間に挟まれたと見られています。
警察などは、労災事故として、作業中の安全管理が適切に行われていたかなど詳しく調べています。