球磨村は2020年の7月豪雨で入所者14人が命を落とした特別養護老人ホーム『千寿園』の跡地に災害の記憶を継承する『復興祈念公園』を整備する方針です。

この基本計画を策定するため、村は、有識者などでつくる検討委員会を設置。30日初会合を開きました。

【球磨村 松谷 浩一 村長】
「災害の記憶を伝承する場所としてモニュメントの設置。また現在、子どもたちが遊べる公園がないので、子どもたちが集まって元気に遊べる場所として遊具などを整備することで地域の絆をつくる場所にできれば」

球磨村渡地区にあった特別養護老人ホーム『千寿園』は5年前の7月豪雨で近くを流れる球磨川の支流が氾濫するなどして1階部分が水に漬かり、入所者14人が犠牲となりました。

施設は、隣接する渡小学校とともに解体され、一帯は現在、更地となっています。

村は、この一帯に災害の記憶を継承する『復興祈念公園』とにぎわいの拠点となる『道の駅』を整備する方針で、今年度中に基本計画を策定するとしています。

この基本計画の策定に向け、村は外部の有識者などでつくる検討委員会を設置。30日、初会合を開きました。

出席した委員からは「構想が固まる前に住民や地元事業者の要望を聞く場を設けてほしい」や「防災学習もできる拠点づくりをしてほしい」などの意見が出されました。

村は、『千寿園』の跡地一帯に整備する方針の『復興祈念公園』などについて、豪雨から10年となる2030年度までの完成を目指しています。

テレビ熊本
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