(児玉キャスター)
「先週、東京で、宮崎市が経済フォーラムを開きました。宮崎さんがこのフォーラムの司会をしたんですね」

(宮崎キャスター)
「フォーラムでは、宮崎市青島から成長を続けるNOTAHOTELの濱渦伸次社長も登壇しました。濱渦社長はフォーラムで周囲からの『宮崎で出来っこないだろう』という声をエネルギーに変えた、その思いを語りました」

宮崎市経済フォーラムでは清山市長が、高千穂通や青島周辺など変わる宮崎市の様子を伝え、その後宮崎県出身でNOTAHOTELの濱渦伸次社長が登壇しました。

NOTAHOTEL。
世界的な建築家やクリエイターが手掛ける、青島から始まったシェア別荘です。

濱渦社長は当初青島にホテルを建設する予定でしたが、当時はコロナ禍の影響もあって金融機関の融資を得られませんでした。

そこで、建物の完成前にCGパースを制作し、オンラインで販売するモデルを思いついたといいます。

(NOTAHOTEL 濱渦伸次社長)
「301棟8億円宮崎でも6億円の別荘を建てて、というかCGを作って、CGを見て『8億円買ってください』『今すぐ購入申し込み』というボタンをつけて。『こんなの売れるわけない』と宮崎の人ほどいわれた。
それが1日で15億円売れたところから、NOTAHOTEL始まっている」

青島から始まったNOTAHOTELは、福岡、栃木県那須など8カ所で開業し、すべて完売しています。

創業5年で累計契約高はおよそ530億円。
今年度の売り上げは300億円を計画しています。

(中村清子)
「そして、9月30日の青島です。NOTAHOTEL更に進化を続けています。いまは二期工事中で来年の夏、完成する予定です」

(NOTAHOTEL 濱渦伸次社長)
「『不動産経験ないのにうまくいくはずない』『宮崎なんて』という言い方をいっぱいされた。『なんで沖縄じゃないの』『なぜそんな微妙な場所選ぶの』といわれて、『ダメ』『無理』と言われたら燃えるタイプなので、その結果最初に宮崎でやってよかった」

青島は、長く廃業したホテルが放置されていました。

2016年、宮崎市の再開発プロジェクトに濱渦社長が応募し、2022年にNOTAHOTELが開業。

宮崎県地価調査によると、宮崎市青島は2023年以降、3年連続で住宅地商業地ともに地価が上昇しています。

(NOTAHOTEL 濱渦伸次社長)
「(北海道)ニセコのように20%30%(地価が)毎年上がると住みにくくなったりするが、価値が下がり続けるのは株価が下がり続けてもいいといっているのと同じなので、毎年少しずつ住みにくくならないような成長は必要だと思う」

この経済フォーラムは人やもの、経済を動かすきっかけにと宮崎市が首都圏で初めて開きました。

(宮崎市 清山知憲市長)
「ほかの地域と比べて、まだまだ土地があるとかいろんな利点がある。そういうところを改めてPRして、企業誘致進出しようか、宮崎に帰ろうか、いろんな視点で経済に効果が生まれてくればいい」

清山市長は「地方にもチャンスがあること」「濱渦さんのように宮崎への思いをもってチャレンジしている人がいること」「首都圏で活躍している宮崎の人たちに挑戦を促したかった」と話していました。

テレビ宮崎
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