地域の生活を長年支えてきた嬉野市内を運行する路線バスが30日廃止されました。通学で利用していた轟小学校の子供たちが感謝を伝えました。

【児童】
「安全に運転してくださり、ありがとうございました」
【JR九州バス】
「こちらこそありがとうございました」

30日で廃止されるのはJR九州バスが運行する路線バス「牛の岳線」です。
「牛の岳線」は1954年・昭和29年に運行を開始、嬉野温泉バスセンターと牛の岳の約9キロを結んでいて、嬉野市の轟小学校の児童も通学で利用していました。
一方で自家用車の普及や人口減少などで、年々利用者が減っていたといいます。

30日は感謝を伝えるとともに子供たちに地域の公共交通の大切さを知ってもらおうと花束の贈呈式が行われました。
児童の代表は「6年間毎日安全に送ってくださりありがとうございました。おかげで毎日安心して学校に行くことができました」と感謝の気持ちを伝えていました。

Q.いつから通学で利用?
【6年生】
「1年生のころから。なくなるのはちょっと悲しい」
【6年生】
「外にいると寒かったり暑かったりするときに、バスが来ると涼めたり温まるので、それが思い出」

【JR九州バス嬉野支店 里村博幸副支店長】
「毎日子供たちが元気よくバスに乗ってくる、朝一番すごく明るい気分になるというか“子供たち元気だな、きょうも元気に乗ってきたな”とそういった気分になっていた。とにかく安全運行を心がける、子供たちを無事に学校に送り届ける、そういった一心で続けてきたと自負している」

轟小学校では8人の児童がこの路線を利用していて、1日からは嬉野市が実証実験もかねて乗り合いタクシーを運行するということです。

サガテレビ
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