物価高騰が長引く中、あす10月1日からさらなる値上げです。
帝国データバンクによりますと、10月1日から値上げされる食品は3000品目を超え、今年4月以来、半年ぶりの高い水準となることがわかりました。

宮崎市のスーパーで、物価高の現状を取材しました。

宮崎市出来島町のスーパーショッピングのだです。

(早瀬 純哉記者)
「物価高が続く中、買い物をしている人たちはどのように感じているのでしょうか」

(買い物客)
「きつい。高齢者には特に。年金だけだったら、とてもじゃないけど暮らせない」
「仕方ない面もあるが、もう少し(価格が)安定すればいいかなというのはある。どんどん高くなっていくのかなと思う」
「少しでも安いものを探して買うようにはしている」
「(子供が)大きくなってきて、物価高が続いていると家計もきついかなと思う」
「(物価が)収入と見合っていない」

9月は特にマヨネーズやドレッシングなどの調味料、練り物などの加工食品、チーズなどの乳製品が値上がりしました。

(ショッピングのだ 野田 勝社長)
「容器代、配送費、人件費があがっているから、前からしたら全部上がっている。当然。1回2回はどの商品も上がっている。全く上がってないものはない」

肥料や資材などの生産コストの増加に加え、今年は記録的な暑さで生育に影響がでたことで野菜の値段も上がっています。

(ショッピングのだ 野田勝社長)
「いまはトマトがすごく上がっている」
「約倍くらいになっている」

2カ月前まで2個で198円だったトマトが398円に、500円台だった白菜は1玉680円まで上がりました。

こちらは安くてボリュームが多く、さまざまなおかずの種類があるのが魅力の人気商品「のだ弁当」。この数カ月で少しずつ値上がりしました。

(ショッピングのだ 野田 勝社長)
「結構有名なんですけど「のだ弁」って。250〜60円くらいから売っていたが、最近どんどんどんどん上がっているのですべてが。どうしてもこういう値段になっている」

そして、10月1日から値上がりするのが…。

(ショッピングのだ 野田 勝社長)
「飲料全般。お酒で言うと、日本酒、ワインの一部が値上がりします。10月1日から」

帝国データバンクによりますと、10月1日からペットボトル飲料やアルコール飲料などの「酒類・飲料」は2262品目値上げ。

「酒類・飲料」の値上げでひと月あたり2000品目を超えたのは、2年ぶりです。

この他、10月1日からパックごはんなどの「加工食品」が340品目、焼肉のたれなどの「調味料」246品目が値上げされます。

(ショッピングのだ 野田 勝社長)
「このままいくと大手(スーパー)しか残れないんじゃないかと感じてしまうくらい、なんもかんも上がってしまう。どうにかおさえてほしい」

帝国データバンクによりますと、今年12月までの値上げは公表されているもので、あわせて2万381品目となっていて、去年の値上げ品目数を62.8%上回っています。

10月1日からの主な値上げです。

まずはペットボトル飲料で200円を超えるものが出てきます。
大手飲料メーカーがペットボトル飲料などをそれぞれ最大でおよそ25%値上げします。

自動販売機での価格の指標となる希望小売価格は、500mLの「コカ・コーラ」や「三ツ矢サイダー」「午後の紅茶」などが200円台となります。

また、来月から政府の電気・ガス料金への補助金が今月で終了するため光熱費も値上がりします。

今月使用分に比べて、来月は平均的な家庭の場合、九州電力の電気料金が507円、宮崎ガスのガス料金が110円、値上がりする見込みだということです。

帝国データバンクによりますと、値上げは年末にかけて一旦、小休止を迎えるものの長期化する見込みで「実質賃金の伸び悩みも背景に消費者の理解を得られるかは依然不透明」としています。

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。