プレスリリース配信元:J.D. パワー
ダイハツが初期品質総合第1位
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、Japan CEO:木本 卓、略称:J.D. パワー)は、2025年日本自動車初期品質調査(Initial Quality Study、略称IQS)の結果を発表した。
自動車の初期品質を捉える本調査は新車購入者を対象に年1回実施され、今回で15回目となる。
総合不具合指摘数は4年ぶりに減少も、使い勝手に関する指摘が課題
本年調査の総合不具合指摘数平均は 140PP100 であった。現在の調査項目になった 2021年以降、不具合指摘数は年々増加していたが、今回4年ぶりに減少に転じ、前年(152PP100)から-12ポイントとなった。
不具合指摘の内訳を見ると、「分かりにくい/使いにくい」をはじめとする車両設計に関する指摘が多くを占めている(108.5PP100、前年比-9.3ポイント)。改善が見られるものの、不具合の種類別で依然として「分かりにくい/使いにくい」という指摘が最も多くなっており、近年の車両品質における大きな課題となっている。
一方、「壊れている/作動しない」といった製造品質に関する不具合指摘は29.0PP100(前年比-2.8ポイント)だった。
インフォテインメント分野は減少傾向も、依然として最多の不具合指摘
9カテゴリー中、最も不具合指摘が多かったのは、前年同様インフォテインメント(28.7PP100)であった、前年より2.5ポイント減少したものの、インフォテインメントの不具合指摘の多さは、今後も初期品質改善における重要な課題である。
ブランド間の差は依然大きく、最少は18.6PP100、最多は65.2PP100だった。ただし、前年調査と比べると、ブランド間の格差は80.0ポイントから46.6ポイントと、その開きは縮小している。
車線逸脱ワーニングは改善、カップホルダーなど日常的に使用する装備への不満が目立つ
ここ数年で最も不具合指摘が多かった「車線逸脱ワーニング/レーンキープアシスト - 警告がわずらわしい」は、本年調査では、0.8ポイント減少し、3.6PP100となった。依然として指摘が多い項目ではあるが、改善傾向が見られる。
本年調査で最多となったのは、「カップホルダー - 使いにくい/ホールド性が悪い/場所がよくない」(4.1PP100)であった。また、「シート地に傷/汚れがつきやすい」、「ボンネット - レバー/ラッチ(留め具)/オープナー - 使いにくい」、「イグニッションスイッチ/スタートボタン - 使いにくい/場所がよくない」などが、前年より0.2ポイント増加している。
近年、技術革新が注目されるインフォテインメントや運転支援分野の品質が向上している一方で、日常的に使用する細かな装備への不満が相対的に目立つようになったと考えられる。特にカップホルダーは、設計上のスペースや形状の制約による「場所がよくない・足りない」という指摘に加え、「合わない・使いにくい」と感じるケースも報告されており、頻繁に使用されることからくるわずかな不便さや使いにくさに対する指摘が表面化しやすくなった可能性がある。
J.D. パワー 2025年日本自動車初期品質調査、ブランドアワード、セグメントアワードを発表
【ブランドアワード】
<ブランド総合>ダイハツ
※ラグジュアリーブランドは、本年、弊社規定を満たず、アワード対象外
【セグメントアワード】
<軽セダン>スズキ アルト
<軽ハイトワゴン>ホンダ N―WGN
<軽スーパーハイトワゴン>スズキ スペーシア
<コンパクト>ホンダ フィット
<コンパクトSUV>ダイハツ ロッキー
<ミッドサイズ>スバル インプレッサ
<ミッドサイズSUV>トヨタ ハリアー
<ラージSUV>レクサス RX
<コンパクトミニバン>スズキ ソリオ
<ミニバン>トヨタ ヴォクシー
※ラージセグメントは、本年、弊社規定を満たず、アワード対象外
J.D. パワー 2025年日本自動車初期品質調査(SM)(IQS)概要
年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、保有する自動車の不具合経験を9カテゴリー225項目について聴取し、自動車の初期品質に関するユーザー評価を明らかにする調査。今年で15回目の実施となる。
9カテゴリーは以下の通り:
「外装」、「走行性能」、「装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)」、「運転支援」、「インフォテインメント」、「シート」、「空調」、「内装」、「パワートレイン」。
全ての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(品質が高い)ことを示す。
■実施期間:2025年5月~6月
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
■調査回答者数:20,101
*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。
詳細はhttps://japan.jdpower.com/ja/our-benchmarking-study-methodologyをご覧ください。
【ご注意】チャートやデータを記事に引用する場合には、出典元として本調査名を明記してください。
弊社の許可なく記載された情報や結果を企業の広告や販促・広報活動に転用することは出来ません。
J.D. パワーについて:
米国に本社を置くJ.D. パワーは自動車に関するデータと分析の国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。自動車業界及びその他の主要産業に、業界インテリジェンスや消費者インサイト、アドバイザリー、ソリューションを提供しています。
独自の広範なデータセットとソフトウェア機能を高度な分析および人工知能ツールと組み合わせて活用し、クライアントのビジネスパフォーマンスの最適化を支援しています。
J.D. パワーは 1968 年に設立され、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋にオフィスを構えています。事業内容の詳細については、https://japan.jdpower.com/jaをご覧ください。
J.D. パワーについて米国に本社を置くJ.D. パワーは消費者インサイト、アドバイザリーサービス、データと分析における国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。ビッグデータや人工知能(AI)、アルゴリズムモデリング機能を活用して消費者行動を捉える先駆者であり、消費者に関する鋭い業界インテリジェンスを提供してきました。J.D. パワーは半世紀以上に渡って、顧客とブランド・製品に関わり続け、主要産業における世界の大手企業から、顧客対応戦略の指針として信頼されています。
J.D. パワーは、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋にオフィスを構えています。事業内容の詳細については、https://japan.jdpower.com/jaをご覧ください。
J.D. パワー アワードとトロフィーJ.D. パワーのアワードは専門家による評価ではなく、大勢の顧客からのフィードバックに基づいています。J.D. パワーのアワードとトロフィーは、同社の独立したベンチマーク調査において、最も高い評価を得たブランド、製品、サービスに授与されています。
最初のトロフィーは、1989年の「米国自動車サービス顧客満足度(CSI)調査」で最高評価となった「ACURA」に授与されました。以来、J.D. パワーのアワードとトロフィーは、自動車業界をはじめ、様々な業界で卓越した品質や顧客満足の象徴として世界的に広く認知されています。
トロフィーのデザインは、創業者のJ.D. パワー3世が自宅の置時計からアイデアを得たもので、現在もアメリカで一つ一つ製造されています。
J.D. パワーのトロフィー誕生秘話について漫画でご紹介しています。
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