銀行口座はもちろん、不動産、有価証券、生命保険、車両などがこれにあたります。最近は銀行や証券会社、電子マネー、仮想通貨などインターネット上で取引されているものも多いので、漏れがないようにしっかり調べましょう。

特許権や商標権、著作権、債券などもプラスの財産になります。生前、故人がお金を貸していた場合は、相続人が返還請求をすることができます。

また、マイナスの財産も調べていきます。借金や住宅ローン、支払いが終わっていないクレジットカードの利用代金、未納の税金などがこれにあたります。被相続人が連帯保証人になっている債務がある場合は、それを相続した人に引き継がれるので注意が必要です。

相続財産の特定と仕分けをしよう

相続財産は預貯金や土地など、プラスの財産だけではありません。借金やローン、未払い金などのマイナスの財産もあります。インターネット上に残っている財産も含め、すべて洗い出しましょう。

預貯金などはプラスの財産に(画像:イメージ)
預貯金などはプラスの財産に(画像:イメージ)

<おもな相続財産の種類>
◆プラスの相続財産

・現金、預貯金
被相続人名義の預貯金など
・土地、不動産上の権利
宅地・借地権・抵当権・賃借権など
・家庭用財産
自動車、家財道具、貴金属など
・事業用財産
機械器具、農耕具、製品など
・知的財産権
著作権、特許権、商標権など
・有価証券
株式、国債、社債、小切手など