石破首相は、韓国の李在明大統領と30日夕方に会談するため、同国南部の釜山を訪問する。
今回の訪問は、8月末に来日した李大統領が「次は韓国の地方都市で会おう」と提案したことがきっかけで、首脳が往来する「シャトル外交」が短期間で行われることになった。
出発に先立ち取材に応じた石破首相は、日韓両国が飛行機で2時間の距離だと指摘したうえで、「シャトル外交を活発化して頻度を上げ、両国の信頼関係を高めていくことは今後の地域の平和と安定のために極めて重要だ。日韓関係、日韓米協力の重要性は一層増している。関係が前に進むように意思疎通を続けていくことが重要だ」と、相互訪問の意義を強調した。
また、李大統領との会談を通じて「日韓関係のさらなる進展や、少子化・一極集中など両国が共通して直面する問題について、李大統領と腹蔵のない意見交換をしたい」と述べ、期待感を示した。
石破首相は釜山到着後、会談に先立ち、2001年に東京のJR新大久保駅でホームから転落した人を助けようとして亡くなった韓国人留学生の墓を訪れ、手を合わせる予定だ。