石破首相は在任中最後の外国訪問として、韓国の釜山に向け、まもなく日本を出発します。
同行するフジテレビ政治部・岡安夏希記者が、羽田空港からお伝えします。
石破首相は、再開した「シャトル外交」を定着させることで日韓の良好な関係を確かなものとし、次の政権にバトンを渡したい考えです。
石破首相は、夕方に釜山で李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談する予定です。
今回の訪問は8月、東京での首脳会談で李大統領が「次は韓国の地方都市で会おう」と提案したことがきっかけで、首脳の相互往来(シャトル外交)が短期間で行われることになりました。
釜山は人口減少が進んでいて、両首脳は、少子化や首都一極集中といった日韓共通の課題について意見を交わす見通しです。
就任当初は「外交に不慣れ」ともいわれた石破首相ですが、この1年で150回以上の首脳会談を重ね、最近は「持ち前の勉強熱心な性格を思う存分、発揮している」と外交関係者も評価しています。
首相周辺は「良い形で締めくくりたい」と話していて、今回の訪韓を“石破外交”の集大成としたい考えです。