2024年に三笠宮妃百合子さまが亡くなった三笠宮家を巡り、「皇室経済会議」が30日開かれ、「当主」となった孫の彬子さま(43)と、新たな宮家を創設した寛仁親王妃信子さま(70)がそれぞれ独立の生計を営まれることが決まりました。
三笠宮家は、百合子さまが2024年11月に101歳で亡くなられた後、「当主」が不在の状態が1年近く続いていました。
宮内庁によりますと、孫の彬子さまが新たな「当主」となって三笠宮家を継承し、百合子さまの長男で「ヒゲの殿下」として親しまれた故・寬仁さまの妃の信子さまは、新たに「三笠宮寛仁親王妃家」を創設することを、家族内の話合いで合意されたということです。
皇室における「宮家」やその家の中心となる「当主」は法律に基づく制度ではない一方、「皇室経済法」に基づき支給される生活費にあたる定額の「皇族費」は、当主と当主以外では金額が異なります。
今回、信子さまや彬子さまが当主となって「独立の生計を営む」ことにより、皇族費の金額が変更されることから、皇室の経済に関する重要事項を審議する「皇室経済会議」が30日午前11時から宮内庁で開催され、石破首相が議長を務め、お二人が独立の生計を営むことが認められました。
信子さまの皇族費は年額1525万円から2倍の3050万円に、彬子さまは640万5000円から1067万5000円に増額されます。
夫である親王の亡き後、女性皇族が別の宮家を創設したのは明治22年以降信子さまが初めてで、戦後、未婚の女性皇族が当主となるのは彬子さまが初めてです。
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