10月の食品値上げにより、自販機のペットボトル飲料が1本200円を超える見込みだという。飲料類2200品目以上が値上げされ、大手商品が税込216円となった。消費者の節約志向からマイボトル需要も拡大している。各メーカーもサブスクや無料キャンペーンなど、新サービスを打ち出し対応しようとしている。

飲料類の2200品目以上が値上げに

秋の値上げラッシュで、ついに自動販売機のペットボトル飲料が1本200円の大台に突入した。

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帝国データバンクによると、10月の食品値上げは半年ぶりに3000品目を超える見込みだ。

最も多いのは飲料類の2200品目以上で、中には1本200円を超えるペットボトルもある。

街の人:
(1本200円は)高いと感じます。なかなか手が出せなくなってくるかもしれないです。

街の人:
安いところの自販機があればそこで買う。

自販機などの指標価格となる希望小売価格は、500mlの「コカ・コーラ」が現在の税抜き180円から200円にアップした。税込みで216円に値上げされる。

アサヒ飲料も、10月出荷分の商品から約4%〜25%値上げし「三ツ矢サイダー」は216円にアップした。

ほかにもキリンビバレッジの「午後の紅茶」や「サントリー天然水」が200円台に値上げされる。

ペットボトル1本200円時代を迎える中、東京・板橋区の格安スーパー、マルヤス高島平店を取材した。

マルヤス・松井順子代表:
こちらは賞味期限が近づいてしまったもの。当店に関してはワケありの商品を扱っているので、値上げの波は遅れてくる。

マルヤスでは賞味期限が近いものや切れてしまったもの、また在庫が多いものなどを格安で販売している。価格は500mlのペットボトル飲料が100円近くで、缶のコカ・コーラは約60円だ。こうした価格のドリンクを箱買いする人も多いという。

ペットボトル飲料の高騰でマイボトル需要が急増

また、ペットボトル飲料の高騰により注目度がアップしているのがマイボトルだ。

注目度がアップしているマイボトル
注目度がアップしているマイボトル

街の人:
ペットボトル買うより自分で持っていった方が節約になる。

街の人:
安くなるし、ゴミ出ないし、かわいい!

東京・新宿区のハンズ新宿店では、マイボトル市場の拡大傾向を実感していた。

ハンズ広報部・青木玲さん:
ペットボトルの値上げもあり、需要が高まっています。2024年に比べて約1.2倍の売れ行きです。

コンパクトで軽いものや飲み口にストローがついたものなど、多種多様のマイボトルがズラリと並んでいる。気になる売れ筋を聞いた。

ハンズ広報部・青木玲さん:
これは底が外れるようになっているので、中までしっかり洗うことができて衛生的なタイプ。これからは保温性の高いものですとか(コーヒー・紅茶など)香りを楽しめるようなものが人気になっていくかと思う。

お得なサービスを展開している各大手飲料メーカー
お得なサービスを展開している各大手飲料メーカー

一方、各大手飲料メーカーではお得なサービスを展開している。

「コカ・コーラ」や「伊藤園」は自販機のサブスクを取り入れ、最大限活用すると1本あたり110円と、かなりお得になる。

また「サントリー」はキャッシュレスアプリをダウンロードすることで、対応自販機の中から3本無料になるキャンペーンを実施している。

いよいよ訪れるペットボトル飲料の1本200円時代に、お得なサービスやマイボトルをうまく活用して、より賢い節約生活を送る消費者が増えていきそうだ。
(「イット!」9月29日放送より)

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