国が準備を進める中学校の部活動の地域での展開について、宮崎県宮崎市で議論が始まりました。
宮崎市は初めての協議会を開き、2031年度までに中学校の部活動は地域で展開できるよう方向性を示しました。

協議会には、県や市の教育関係者などおよそ20人が出席しました。

国は教員の負担軽減などを目的に、来年度から2031年度までに中学校の部活動については、原則すべて地域で展開することを目指しています。

宮崎市は、9月28日の協議会で、来年の秋から平日は今までどおり中学校で部活動を行い、休日は宮崎市が運営主体となる認定地域クラブで部活動を行うことを検討しています。

(宮崎市の説明)
「部活動の種目にこだわらず、多世代で学校を越えて活動できるような持続可能な地域クラブ活動を目指して参ります」

出席者からは不安も…

(出席者)
「吹奏楽については学校単位じゃないと現段階の要項では(コンクールに)出場できないんですよね。これについてどういったふうに考えてらっしゃるのか教えていただきたいです」

宮崎市が運営主体となる認定地域クラブは、スポーツ少年団などによる希望制を検討していて、出席者からは部活動を担うことになるクラブが集まるのかといった意見が出ていました。

(宮崎市教育委員会 学校教育課 道久綾指導主事)
「部活動の地域展開につきまして様々な関係者の方々からご意見を頂きながら、どうすればこの地域展開がスムーズに進むのかという視点を持って、お集まりいただきながら会を開いたところでございます」
「お金(部活動費)の面につきましては国の動向を注視して市としましても進めてまいりたい」

宮崎市では6年後、2031年度を目途に平日も含めた中学校の部活動を学校と地域で行えるよう目指していきたいとしています。

テレビ宮崎
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