鹿児島市電・市バスのICカード「ラピカ」に積み増し1000円ごとに1割が加算される「プレミアムの付与」が30日で終了します。

29日、鹿児島市の自動積増機には駆け込みで利用者が訪れていました。

多田百合香記者
「いまから1000円をチャージしていきます。1000円をチャージすることでプラス1割が付加されるプレミアム付加サービスですが、30日で終了することになりました」

鹿児島市交通局によりますと、ICカードのラピカが導入された2005年から、1000円の積み増しで1割が加算される「プレミアムの付与」サービスが始まり、プレミアム分の年間の費用は7000万円に上ります。

しかし利用者の減少や燃料費の高騰などの経営環境の悪化を受け、サービスの廃止が決定されました。

鹿児島市交通局によると、市電・市バスの利用者の65%がICカードを使っていて、9月16日の時点で、2024年の9月の1か月分の1.5倍の金額が積み増しされています。

鹿児島市交通局 経営課 営業係・財津勝広係長
「公共交通を持続可能なものにするためやむを得ないこと。ご理解、ご協力をよろしくお願いします」

30日のプレミアム終了を前に、鹿児島市呉服町のマルヤガーデンズ1階にある自動積増機には駆け込みで利用者が訪れていました。

1万5000円を積み増し
「サービスが終わるということだったので、駆け込みできょう(積み増し)しました」

Q.プレミアム付与のサービス終了はどうか?
「ちょっと残念。1割でも増えるとすごく得なので。できればこのサービスは続いてほしいことが率直な意見」

一方で、サービス終了もやむを得ないという声も聞かれました。

Q.プレミアム付与のサービス終了はどうか?
「これだけ物価が上がるしやむを得ないのでは。残念だけどね」

山形屋やマルヤガーデンズ、アミュプラザなどの商業施設にある自動積増機は30日の午後7時ごろまで、市電・市バスでは、30日の最終便まで、プレミアム付与サービスの積み増しをすることができます。

鹿児島テレビ
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