新潟県魚沼市大湯温泉の越後駒ヶ岳で27日夕方、ロッククライミング中に2人が滑落し、このうち50代男性が行方不明になった事故で、県警は28日朝、山でビバークしていた20代男性を救助しました。しかし行方不明の男性の発見には至っていません。
27日午後4時半前、魚沼市大湯温泉地内の越後駒ヶ岳で「滑落した。自分は大丈夫だけど、もう1人の姿が見えない」と20代の男性から警察に通報がありました。
警察によりますと、20代の男性が越後駒ヶ岳に友人の50代男性と2人でロッククライミングをしていたところ、ともにその途中で滑落し、20代男性は無事でしたが、50代の男性は姿が見えないところまで転落したということです。
警察は27日夕方に通報した男性の救助に向かいましたが、日暮れもあったため救助出来ず。
28日の日の出と共に救助に向かい、午前8時20分に県警のヘリコプターが20代男性を救助しました。男性にけがはなく、命に別条はありませんでした。
一方で、50代の行方不明となっている男性は28日の捜索では発見には至りませんでした。
20代の男性は、「100m以上下に落ちてしまったのではないか」と話しているといいます。
県警は29日も天候を見て、ヘリコプターで捜索を再開する方針です。