未来都市“Woven City”。
人が住み、未来のモビリティが動く実証実験が始まりました。
富士山の麓にできた巨大な都市。
街の中には、小型モビリティや荷物を運ぶ自動運転ロボットが見られます。
この場所は、トヨタ自動車が静岡・裾野市の工場跡地に建設した実証実験都市「Toyota Woven City」です。
ウーブン・バイ・トヨタ 豊田大輔SVP:
(世の中に)出す前から(フィードバックを)早めにもらい、もっといい価値を世の中に出した時に提供する狙い。
今回実証実験が始まるエリアは、テニスコート180面分に相当する約4万7000平方メートル。
「ヒト」「実証実験」「未完成」の3つをコンセプトに、トヨタ関係者と家族らが生活の中で最先端技術を検証し、常に街を進化させながら安心で便利な暮らしの実現を目指します。
街の道路では、小型モビリティ専用のエリアが設けられていてスムーズに通ることができます。
自動運転技術を使い、シェアカーをユーザーの元に届けるサービスなど、自社の私有地を活用した実証を通じてイノベーションのアップデートを目指す“Woven City”。
それはトヨタだけではありません。
一見、白い壁のように見える場所は、実は自動販売機で、QRコードをスマートフォンで読み込むと商品の一覧が表示されます。
大手飲料メーカー・ダイドードリンコが手掛ける未来の自動販売機「HAKU」。
スマートフォンで商品ラインアップの確認や支払いが可能なため、自販機の外観は設置される空間に合わせて自由にデザインすることができます。
この他にも、日清食品が開発に力を入れる「最適化栄養食」のハンバーガーなど、合わせて7社がプロジェクトに参画。
トヨタと異業種がそれぞれの強みをかけ算し、新たな価値を創出していきたい考えです。
トヨタ自動車・豊田章男会長:
この街に引っ越してくるマスターウィーバーの豊田です。勝手に町内会長を名乗る近所のおじさんと思ってくれたら。ウーブン・シティで起こしていくのは「かけ算」。最初の一歩を一緒に踏み出してもらったのは7社。きっとたくさんの共感が生まれる。そしたらもっともっと仲間が増えていくと思う。
トヨタが進める未来の街。
2026年度以降には、一般客も街を体験できる予定だといいます。