大相撲九月場所は十二日目。朝乃山はここまで9勝2敗で、十両で首位タイに3人が並んでいました。
日に日に力強い相撲を見せている朝乃山。25日に対するは西十両九枚目、幕内経験者で体重200キロの巨漢・剣翔です。
共に右四つを得意とする相四つの一番です。
立ち合いすかさず深く左上手をとり、右も差して得意の右四つに。万全の態勢で寄り切りました。
朝乃山らしい前に出る相撲で2敗をキープです。
それでも取組を終えた朝乃山は。
*朝乃山関
「立ち合いはらわれそうになって体勢を崩した、上手も深かったので(相撲内容は)悪かった」
Q.優勝争いへの思いは?
「ないですね。富山の皆さんが応援してくれてうれしいが、(十両で)応援したくはないと思うので、もう1個番付が上のところで応援したいと思うので、もう1個上の(幕内で)戦いたい」
地元富山のファンへの思いも語った朝乃山はこれで4連勝となり、「10勝2敗」。二桁勝利は2年4カ月ぶりです。
おととしの五月場所で12勝したあとは、途中休場なども度々あり二桁勝利はなく、久しぶりの二桁勝利となりました。
そして、注目の十両の優勝争い、24日まではトップの2敗が朝乃山を含めて3人並んでいましたが、25日に錦富士が敗れたため、2敗は朝乃山と新十両の朝白龍の2人となりました。
2人は同じ高砂部屋所属のため、同じ成績の場合でも直接対決は千秋楽の優勝決定戦まで組まれません。
朝乃山も「同部屋対決はやりにくい」と話していました。
大相撲九月場所は残すところあと3日。26日の13日目の朝乃山の相手は、25日に3敗目を喫しましたが再入幕を目指す強敵、錦富士との対戦です。